<本記事は、2012-11-04 のブログから再投稿しています>

オンライン英会話にしてもその他の英語学習にしても、なるべく仕事に直結する練習をした方がいいというのが、このブログの根っ子にある考えです。

自分自身、今は英語を使って外国人とも一緒に仕事をする状況になりましたので、まさにそれを実行している真っ最中です。
具体的には、もうすぐ英語で会議の進行をする可能性があるため、その練習をしています。

オンライン英会話を使うと、本番さながらの実践的な練習ができ、仕事に活かせるのでお勧めです。以下にその具体的な手順の例を紹介します。

 

1.言い回しのストックを調達

まずは事前準備です。

会議の進行をするための言い回しのストックを、ネットや書籍からいくつか見繕います。

ポイントは、ビジネス英語系の参考書に載っている表現を最初から最後までそのまま使うのではなく、それらをベースにしながら、自分の仕事で使う形にできるだけ近くなるようアレンジすることです。

ストックを蓄える上でお薦めなのは、有子山博美さんのメルマガ『同僚と差がつく!毎朝10秒のビジネス英語習慣』 http://www.10sec-english.com 、TOEIC SQUAREのEnglish Upgrader http://square.toeic.or.jp/kyouzai/englishupgrader/ 、Business English Pod http://www.businessenglishpod.com/ (iPhoneアプリがお薦め)などです。あとは、本屋さんのビジネス英語コーナーに行き、「会議・プレゼン」に絞った書籍で自分が本番で使えるお気に入りが見つかったら、一冊やっておくのもいいです。

そして、ここからがポイントです。あなたが実際に行う会議をイメージして、独り言で一字一句つぶやきながら文章を作っていきます。
一通りできたら、何度も独り言でロールプレイングを繰り返します。

 

2.会議資料作成

次に、資料を作成します。

1.の時と同じように、自分が仕事で使う本物の資料に近づけるのがポイントですが、コンプライアンス上、情報の取り扱いには充分注意が必要です。
具体的な社名、製品・サービス名を入れないのはもちろんのこと、資料に含める数字、フォーマット、内容などを意識的に変えておいた方が安心です。

資料の作成には、Googleドキュメントがお薦めです。 http://www.google.com/google-d-s/intl/ja/tour1.html
これなら、先生にSkypeのテキストチャットでURLを送るだけで共有できて、とても便利です。
共有の設定は、「リンクを知っているGoogleユーザー」にします。そうすると、リンクをメールやSkypeのチャットなどで送った人だけがアクセスできるようになります。

以下に僕が作った資料の画像を貼り付けますので、参考にしていただければ幸いです。
ちなみに、円グラフは英語で”pie chart”(確かに、円というよりパイみたいですね!)です。
さらにちなみに、棒グラフの縦軸は”vertical axis”、横軸は”horizontal axis”です。

 3.レッスン当日

 

まずは先生の選び方について。自分と同じ業界と同じ仕事の経験がある先生をプロフィールから見つけるのが理想的ですが、それ以外の先生でも問題なく対応してもらえることがほとんどですので、心配ありません。

次に、先生に今回やりたい内容を説明します。そしてこの説明の流れに沿って、レッスンを進めていきます。

例えば、”Tonight (Today), I’d like to practice to conduct a meeting in English. I made a mock material like a monthly report.
May I send the link to you?
(今晩は、英語で会議を進行する練習をしたいんです。練習用の、月次報告書みたいな資料を作りました。リンクを送っていいですか?)

First, I’d like you to listen to me conduct a meeting, using the material.
(まず、僕が資料を使っ会議を進行するのを聴いてほしいんです。)

Second, give me some feedbacks about it to know other expressions and my mistakes, please.
(次に、他の表現や自分の間違いを知るために、感想を言ってください。)

Third, I’d like you to play the role of the meeting conductor to learn how to do that.
(あと、どう進行すればいいかを学ぶために、先生に会議の進行役をやってほしいんです。)

Fourth, give me some questions as if you were a participant of the meeting to practice how to answer them, please.”
(最後に、先生がその会議の参加者になったみたいに質問をしてください、回答の仕方を練習するために。)

といった要領です。
文章にすると長く感じますが、実際には40秒ぐらいで伝えられます。
大変だと思う方は、Skypeのテキストチャットで先生に前もって送っておけばOKです。

次に、Skypeのテキストチャットでリンクを先生に送り、先ほど先生に伝えた手順でレッスンを進めていきます。
一回(25分)のレッスンでは、とても全部は終わらないので、数回に分けて、納得いくまで繰り返します。

一通りできるようになったら、先生を変えてみるのもお勧めです。人が違うと、出てくる表現や指摘する観点、参加者を演じた時の質問内容も違って、バリエーションを増やせるためです。

以上が、今回の学習法の流れです。ポイントは、常に本番を想定することと、先生から教わった点はレッスン後に繰り返してその場で覚えることです。

僕はこの方法で、英語会議の本番に備えています。
この記事が、仕事で英語を使いたいと望み頑張っている方の参考になれば、大変幸いです。