<本記事は、2012年のブログから再投稿しています>

「英語書籍を読み切りたいけど、一体どの本を選べばいいんだろう?」と迷う方は多いようです。

無数にある洋書の中から、「これだ!」という一冊を見つけるには、ある程度工夫が必要です。

日本語の書籍であればザッと見ただけでも大体どんな内容かわかりますが、初めて洋書にチャレンジしようとする段階では、その本が果たして自分の読みたいものなのか、わからない場合が多いからです。

そこで、以下の選び方を参考にしてください。

1. 自分の尊敬する人が大好きな本
自分が「あの人のようになりたい」と思う人に、お気に入りの一冊を訊いてみましょう。もし身近にいない場合は、ぜひTwitterなどをを活用してください。
ポイントは、「自分はこれぐらいのレベルなんですが、それに見合ったお薦め本はありますか?」と尋ねるのではなく、「あなたの大好きな本を教えてください!」とすることです。
とてもシンプルな方法ですが、以下のような大きなメリットがあります。

・その人の生き方に近づける
お気に入りの本は、その人に少なからず影響を与えています。その本には、あなたが尊敬する人の生き方に近づくヒントが満載されているはずです。

・その人の英語の一要素に触れられる
人にどうやって英語を勉強したか訊いても、なかなか一言で言い表せないものですが、大好きな本はその人の語彙や表現に影響を与えています。同じ本を読むことで、それらを学べます。

・その人と共通の話題ができる
自分の尊敬する人と、読書の進捗や感想をシェアできることは、洋書を読破する大きな力になります。

2.ビジネス書がお薦め
TOEICのスコアアップにつながるという理由だけではなく、仕事をしながら英語を勉強する人であれば、最適なジャンルは、自己啓発要素のあるビジネス書です。
実際のビジネスに近いボキャブラリーや文体が使われいて実用的ですし、自己啓発要素があれば英語を学びながら仕事や人生に前向きな気持ちになれるためです。
尚、一冊目として選ぶには、特定の業界の専門的な仕事の本よりも、幅広い読者に支持されている有名なビジネス書がお薦めです。
後者はどの業界にも応用が利くこと、より多くの人との共通の話題になりやすいこと、TOEICでは専門的な業界の知識よりも一般的なビジネス表現が出題されるため対策も兼ねられることが、その理由です。

3.和訳本を読んだことのある好きな本 VS 初めて読む本
これについては、人によって好みが分かれます。
既に日本語で読んだことのある本の方が、内容がわかっているので英語でも読みやすいのでいい、という考え方もあります。
僕の場合は、逆のタイプです。
理由は、内容を既に知っていると、英語を理解できる面白さはあっても、「次にどんなことが書かれているんだろう?続きが気になる!」という、ページをめくるわくわく感が薄れてしまうからです。
前章で述べた「レベルに関係なく」という項目にも共通するのですが、洋書を初めて一冊読み切るという大仕事を引っ張る原動力は、「どうしてもこの本を読み切りたい!」と強く思う気持ちです。
内容を既に知っている場合にこの気持ちが薄れしまう方は「初めて読む本」、そうはならずに「この、読んだことのある本を英語でぜひ読みたい!」と思う方はそちらがお薦めです。

最後に、本の「形態」について補足します。
個人的には、読み易い形態のランキングは、
1位 ハードカバーの紙の本
2位 iPhoneのKindleアプリ
3位 ペーパーバック
となります。

僕は『7つの習慣』をiPhoneのKindleアプリで読みましたが、小さなiPhoneの画面で、6666ページに及ぶボリュームをちょこちょこ読んでいくのは、正直気の遠くなる旅でした。
「今、どのへんまで読んでいるのかな?」という実感がわきにくいためです。
その理由から、ハードカバーの紙の本が1位になっています。
それなのにペーパーバックはなぜ3位かというと、ペラッとした表紙とざらざらした紙質に、わくわく感がちょっと失われるためです。
学生時代、一部の教科書がペーパーバックだったので、勉強っぽく感じることも関係してそうです。
個人的でかつ小さな理由ですが、最初の一冊を選ぶ際にはこの主観がとても大事で、本の装丁も含めて大好きになれることが必要になります。
尚、iPhoneアプリでないKindle本体は知人に触らせてもらった程度でがっつり読書をしたことがないため、今回のランキングからは外させていただきました。

以上、皆さんの運命の洋書選びの参考になれば、とても幸いです。