<本記事は、2012年のブログから再投稿しています>

英語学習を始めてから、私が一番時間をかけてきたのはリスニングです。理由は2つあります。

1.今までの人生でリスニングの経験がほぼ皆無だったから。
2.そもそも聞けなければスピーキング(会話)はできないと思ったから。
特に英語学習開始からTOEIC600を超えるまでの期間は、聴きまくりました。朝家を出たらearphoneをつけて会社に着くまでずっと聴いて、昼休みも聴いて、仕事が終わって会社から一歩外に出たら聴いて、家に帰ってからもBGM代わりに流して聴いて、とにかく大量に聴きました。
初期段階のリスニングでは、効率的な方法を気にするより、とにかく大量に聞く必要があります。聞き流しでも、大量に聞くと徐々に耳が英語を聴き取るようになってきます。精聴できる時はして、できない時は聞き流して、平日でも毎日二時間以上聴くことをお勧めします。

その上で、効率的な方法を記載します。まず、何を聴けばいいの?という教材選びですが、TOEIC600突破までの段階であれば、TOEICの問題集のリスニングパートを毎日徹底的に聴き込むのを基本とし、「まだ全然聴き取れないぐらい速いけど、大好きな英語音声」を週一程度聴くのがお勧めです。
次に、大量に聴くのを前提とした効率的な手順を記載します。

1.まずは耳だけで何度も聴いて、聴き取れるよう頑張る。
2.どうしてともう無理!というところでスクリプトを見て、英文を目で確認する。
3.わからなかった箇所を、音声を真似て音読する。
聴こえない音は何回聴いても聴き取れないという側面もありますが、一方で、何度も繰り返すことで聴こえてくる音も沢山あります。特に英語学習の初期段階では、なんとか聴き取ろうと耳を働かせる過程で聴き取り力が鍛えられるので、いきなりスクリプトを見てしまわない方が、長い目で見ると効率的です。
何回聴いても聴き取れない段階でスクリプトを見たら、「なんだこの音か」で終わるのではなく、
以下の3つのうち、原因はどれかなのを確認されることをお勧めします。

1.そもそも語彙を知らなかった
2.語彙は知っていたが発音が聴き取れなかった
3.語彙も発音もわかったのに聴き取れなかった
聴き取れない原因を3つに分けたら、それぞれの対処をしていきます。

1.そもそも語彙を知らなかった
⇒今回わからなかった語彙を音声に合わせ繰り返し音読し、音と文字の両方で覚えます。

2.語彙は知っていたが発音が聴き取れない
⇒原因を更に3つに分けます
1.リエゾンで前後の音に混ざるから聴こえないのか
2.弱く発音されたり音が消失するから聴こえないのか
3.自分の思っていた発音と違うから聴こえないのか

これらも、やはりそれぞれの対処をしていきます。リエゾンも、音の消失も、自分が思っていた発音と違った場合も、スクリプトを見ながら音声を聴いて、自分が思っていたのとどう違ったのかを確認します。その後、音声を真似て繰り返し音読します。

3.語彙も発音もわかったのに聴き取れなかった
⇒更に原因を2つに分けます。
1.文法知識が不足していて構文が作れないか
2.リテンション(短期記憶)が続かず一瞬で忘れてしまうか

1.文法知識が不足していて構文が作れない
文法の復習が必要になります。TOEICで文法と言うとPART5、6の印象が強いかも知れませんが、文法を理解できていないとリスニングも上がりにくくなります。逆に言うと、文法にしっかり取り組めばリスニングも上がります。

2.リテンション(短期記憶)が続かず一瞬で忘れてしまう
シャドーイングを繰り返すこと(同じ文を二回なぞることになるため。本番でも口だけですると効果があります)と、長時間集中して聴くようにすること(一問一問ではなくPART全体を通しでやるのを習慣にする)で改善されます。

シャドーイング(音声より一瞬遅れて発音)が難しい場合は、スクリプトを見ながらのオーバーラッピング(音声に合わせて発音)でも効果があります。長時間聴く理由は、集中力が続かないから忘れるという事があるためです。一問ずつ区切るより、通しで聴くといいです。集中力は鍛えることができます。

尚、リスニングをするにあたり、iPhoneなどのスマートホンか、iPod等の携帯音楽プレイヤーは必需品だと考えています。もし通常の携帯電話の方がいたら、ぜひスマホに変えられることをお勧めします。英語習得の効率に影響します。

 

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