<本記事は、2012年のブログから再投稿しています>

英語書籍を初めて一冊読み切るのは、楽ではありません。
(逆に、楽ならあまり効果がありません)
そこで、最後まで読み切るためには、あの手この手で工夫が必要です。

僕自身も、著者の真似をして音読してみたり、読む姿勢を変えたり、場所を変えたり、電車で隣の人にチラ見せして「英語読んでるんだ、すごーい☆」と思ってくれないかなと考えたり、iPhoneの画面を縦にしたり横にしたり、文字の大きさを大きくしたり、あれこれやりました。
まずは、とにかく自分が一番読みやすく、飽きないセッティングや環境にするべきです。

その上で、一番重要なことを書きます。

それは、【一冊目の第一章さえ乗り越えれば、あとは読み切れる】ということです。
一番大変なのは、初めて読む英語書籍の最初の章です。
わからない単語は沢山出てくるし、文章は長いし、どんな内容かもよくわからないし。
多くの人は、ここで挫折するようです。

でも、そこさえクリアできれば、どんどん読めるようになります。
この本で著者がどんな主張をしているかは、第一章を読めば大体つかめてきますし、同じ単語が繰り返し出てくるため、いちいち調べなくても前後の文脈で意味を推測できるようになってきます。
著者の文体にも慣れてきて、読むスピードが上がります。
そして、英語の勉強というよりも、書籍の内容自体を楽しめるようになります。

次に、具体的な読み進め方です。
以下の段階を踏むのがお勧めです。

1.英和辞典で調べながら読む
最初は何もわからない状態に近いので、知らない語彙が出てきたら、時間はかかりますが英辞郎やWeblioなどの英和辞典で一つ一つ意味を調べます。
文法がわからない場合は、文法書やインターネットで調べてきちんと理解してから次に進みます。
時間はかかりますしその度に読書は中断されますが、その本を読む土台を作るために必要な工程と考えてください。
そのまま読んでいても意味不明でつらいままです。

2.英英辞典で調べながら読む
読むのに少し慣れてきたら、英英辞典を使って語彙の意味を調べるのがお勧めです。
特にKindleで読む場合は、知りたい単語を選択するとすぐに英英辞典機能で意味が表示されるため読書が中断されにくいので便利です。
TOEIC攻略のポイントの一つでもある、英語の言い換え表現を学ぶこともできます。
英英で調べてもわからない場合は、英和で調べます。
文の読み方としては、文の構造の理解を意識した精読と、読むスピードを意識した速読を、交互に取り入れると効果的です。

3.辞書で調べず、文脈で推測しながら読む
2.にも慣れてきたら、なるべく辞書を引かずに読んでみます。
意味が全く分からない場合は、辞書で調べる方がいいですが、なんとなくでもわかれば、立ち止まらずにスムーズに読み進めることを優先します。
最初は単語ごとに読んでいた人も、徐々に文の塊ごとに読めるようになってきます。
本の中盤に差し掛かったら、文の塊としてはっきり意味がわからなくても、どんどん進めていきます。
ポイントは、返り読みをせずに前から後ろにザクザク読んで行くことです。

以上の手順を駆使して一冊読み切ると、英語のリーディング力が格段に上がりますし、英文を大量にインプットができるため、リーディング以外の英語のその他の技能にも役立ちます。

ご参考にしていただけたら、幸いです。