<本記事は、2012年のブログから再投稿しています>

仕事に家事に忙しく過ごす中で、今まで毎日のように英会話をしていたのに間が空いてしまい、英会話力が鈍っしまうのでは?と不安になる場合も人も出てくると思います。

私も例外ではなく、オンライン英会話レッスンをしばらく中断してから再開した際には、「全然話せなくなってしまっているのではないか?」と不安になりました。

が、実際にレッスンが始まると、いつもどおり喋れる、むしろ今までより喋りまくっていました。
そんな経験から気づいた、英会話休止中に何気なくやっておき、英会話再開後に意識するといいことは、以下の3つです。

1.英語での独り言
2.シャドーイング
3.頭を使わず、何も考えずに英語を話す

これら3つは、「英会話」をする上で必要な4つの要素と強い相関があり、それらをバランスよく維持できることに気づきました。

その4つの要素とは、
「言いたい英文を作る力」
「発音する力」
「聴き取る力」
「瞬発力」
です。
1つずつ、順番に説明していきますね。

1.英語での独り言
これは、「言いたい英文を作る」と強い相関があります。参考書の暗誦や瞬間英作文でも英文を作る練習はできますが、違いは「自分の思考を英文にして口に出す」という点です。

英会話をする際には、自分の仕事観、人生観、結婚観、将来の夢、過去の出来事、自分の思考、意見、主張を伝える機会が多くありますので、普段自分が何気なくつぶやく独り言を英語にしてぶつぶつやっておくと、いざ外国人を前にした際には口が覚えてくれていて、スムーズに話せる可能性が高くなります。

家に帰ってから気合を入れて1時間も英語で独り言を言う必要は全然なくて、通勤途中や歩きながら、1日5分でも毎日ぼそぼそつぶやけば効果があります。大事なのは、何かテーマを決めて、それに対して自分がどう考えるかを、英語で口から出すことです。
2.シャドーイング
これは、「聴き取り力」と「発音する力」に相関があります。シャドーイングも、気合を入れて集中する時間を作れなくても、やはり通勤時間や歩いている時間にイヤホンを着けてリスニングをし、そこに口の動きをぼそぼそプラスする、というぐらいでも効果があります。

シャドーイングで大事なのは、発音を意識して口(舌、唇、顎)を動かすことです。外でやる場合は声を大きく出せないと思いますが、声はほとんど出さなくても、口はしっかりと聴き取った発音を真似る必要があります。理由は、発音は口(舌、唇、顎)の筋肉でなされるものだからです。

「えーっとthだから舌を歯の間に挟んで…」と頭で考えていたら、スムーズな英会話にはなりませんよね。thが出たら何も考えずに口がその形になるまで、筋肉に覚えこませることが必要です。こう書くととても大変そうに感じるかも知れませんが、大丈夫です。一つ例を挙げますね。

皆さんが歯磨きをする時は、結構な筋肉をコントロールして、隅々まで磨いているのですが、まさか「えーっと今右奥歯を磨いたから次は左の…」と考えませんよね。多くの人は、何か他の考えごとでもしながら、無意識のうちに歯を磨く順番も、力の加減も、手が覚えこんでいるのではないでしょうか。

発音も筋肉がする以上、歯磨きと同じように習慣にしてしまうと徐々に身につきます。シャドーイングを習慣にすると、英会話力の一部である「発音する力」をなまらせることを防げます。

シャドーイングは音をずっと聴いているので、もちろん「聴き取り力」を上げます。英会話の半分かそれ以上は相手の言うことを聴き取ることで構成されますので、その点でも有効な方法です。
3.頭を使わず、何も考えずに英語を話す
これは、「瞬発力」に相関があります。英会話に瞬発力が必要な理由は、会話だからです。無理に早口に話す必要はないですが、じっと考えてしまったり、ワンテンポ遅れると、会話の成立に支障をきたします。これは私自身の課題でもあります。

「英発言」ではなく「英会話」である以上、テンポは大事です。そして、テンポよく話すのに必要なのは、やはりスピードになります。そこで、頭で何も考えずに英語を話すことにしました。「心(言いたいこと」⇒「頭」⇒「口」のプロセスから、「心(言いたいこと」⇒「口」に変更しました。

頭で「この語順でよかったかな」とか「冠詞は付くかな」と考えていると、発話がどうしてもワンテンポ遅れます。また、言いたいことを一度日本語で浮かべてから英語に直しても、やはり遅れます。どれだけ高速に頭を回転させても、です。

そのため、頭では何も考えず、心に思いついたことをそのまま英語で言うことにしました。具体的な例を挙げると、「娘がはいはいを始めた」と言いたい時は、この日本語文は浮かべず、娘がはいはいしてる姿をイメージして、それに当てはまる英語を取り出してすぐ口に出します。語順も思いついたまま。

そこで間違いに気づいたら、正しい英語に自分から口で言い直します。何も考えずに発話した時に間違えるのは習得度が足りないためなので復習が必要ですが、間違いに気づけているので、次回は正しく発話できる可能性が高いです。

これを、頭で「これで合ってる」と考えてから英語を発話する癖をつけると、いつまで経ってもワンテンポ遅れたままになります。これは以前の私です。「頭では何も考えない」と言っても、実際にはもちろん頭は働いているのですが、そう意識することで、英語を発話する瞬発力が高くなります。

あと、何も考えずに英語を口から出すためには、大量のインプットがあることが前提です。言いたいことにピッタリな表現を沢山知っていることが、頭が日本語変換や文法確認をするプロセスを端折って英語が口に出てくることを可能にするのだと思います。
以上3点を意識することで、英会話力の鈍りは防げ、どんどん話しまくることができます。オンライン英会話を少し休んでしまったとしても感覚を取り戻せますので、心配しないでくださいね。